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クスリと薬草の副作用

誤解のないように、「副作用」についても一言触れなければなりません。クスリや薬草には、主作用と副作用があります。主作用というのは期待される効果のことをいい、副作用は望まれない作用のことを一般にいいます。望まれない副作用のあるクスリや薬草をどうして使うのかというと、主作用のおかげで患者が受ける利益のほうが、副作用による不利益を上回る場合があるからです。受けるべき主作用がなくて、好ましくない副作用ばかりである場合には、そのクスリを使うべきではありません。そういう場合には、直ちにやめるべきです。例えば命にかかわるような病気の場合に、吐きけや嘔吐など命自体には直接関係してこない副作用があったとしても、そのクスリによって一命をとり留めることができるのならば、使うべきでしょう。しかし生きているのもつらいような副作用があるときには、たとえ延命できたとしてもそんな状態で生きながらえるのは嫌だと患者が思うような場面もあるでしょう。本来は、クスリを使うことによる利益(メリット)と不利益(デメリット)を十分説明されて理解した後は、そのクスリを使うか使わないかは、患者の側で選ぶべきなのです。またそのクスリを使わないのであれば、ほかにどんな方法があるのかについての情報も選ぶ側か十分知っておいてから判断すべきです。そのために別の医師の意見であるセカンド・オピニオンを求めることも必要になります。どうもこの辺が日本ではうまく機能していないようです。医師の説明も紋切り型で威圧的なことが多いし、患者も医師にお任せのことが多いからです。医療は医師と患者との共同作業であるはずです。不安を抱いたまま患者がベストの結果を出せるはずはなく、一方、十分納得したうえで受ける医療には、プラスアルファの効果があるものです。心理効果にはとても強い働きがあるのです。何も聞かなくても安心して何もかも任せられるという場合は別ですが、そうでなければ十分納得したうえで、自分で選択した医療を受けるべきです。そういう人が増えてくれば、日本の紋切り型医師も変わっていきます。