歌手のかまやつひろしさんは、学生のころからバンドを結成し、米軍のキャンプで演奏していたそうです。彼の英語は、もっぱらこのキャンプまわりをしていたときにおぼえたものです。タダで生の英語に接することができたうえに、会話までおぼえられたのですから、言うことなしのはずだったのです。ところが、このキャンプまわり時代におぼえた英語が、あとになってほとほと困らせられる原因になろうとは、そのときのかまやつひろしさんは夢にも思わなかったそうです。かまやつさんが当時のキャンプで演奏していたのは、カントリーウェスタンでした。カントリーウェスタンは、アメリカ南部を中心とした白人の民衆歌ですから、歌詞は当然南部なまりになっています。というわけで、カントリーウェスタンの曲ばかりを演奏していたかまやつさんの英語は、しらずしらずのうちに、すっかり南部なまりの発音になってしまっていたそうです。